
シロアリって
シロアリは一般的には嫌われもの扱いですね。でも これは人間が勝手にそういう位置づけにしただけで、人間よりはるか以前から生存しているにもかかわらず邪魔者扱いの害虫とされているわけです。確かに自分の住まいを食い荒らされた時には「憎き害虫」となるでしょうけど、どうぞ我家に来てくださいと言わんばかりにシロアリ大歓迎の住まいに変化させてきた人間にも非はなかろうか。また、シロアリは生き物の生態系にも大きな役割を果たしていたり、土壌改良にも一躍かっております。またシロアリにはアミノ酸の含有量が豊富で、中国では健康食品の材料にも使われているそうです。
シロアリの生態
シロアリには「さなぎ」の時期がなく幼虫のまま成虫なります。その影響が強く成虫になっても白い色のままであると考えられいます。(全てではなく世界には黒色のシロアリもいます。)そして、シロアリの体は非常に薄い表皮で覆われているので「太陽の光や特に空気の流れ」にふれる事を嫌い、その状態がつづくと死んでしまいます。そのために蟻道や蟻土などの外骨格を形成し活動します。
日本には現在20数種のシロアリが生息しています。建物を加害するシロアリの代表的なものはヤマトシロアリとイエシロアリですが、近年ではアメリカカンザイシロアリという輸入材と一緒に日本にやってきてほんのわずかな水分でもいきられるシロアリもいます。イエシロアリは神奈川県以西の海岸線に沿った温暖な地域に分布し、ヤマトシロアリは北海道の北部を除く日本全土に分布しています。そしてその分布の度合いも年々範囲が広まりつつあるようです。
ヤマトシロアリ イエシロアリ
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なぜ住まいを食べるのか?
日本のシロアリは元来、森の中などで木の根っこなどを食べて土に戻す生活していましたが、
人間による森林破壊などによってその生活圏が脅かされ、人間とシロアリの生活圏が重なり住まいが格好の餌になっています。しかし、シロアリたちに住まいかどうかを見分けることなどできません。土の中を進んできて比較的暖かい条件の場所があり、たまたまぶつかった木(シロアリにとっては餌)が住まいの一部であっただけのことなのです。シロアリは地表面では生きられず、空気に触れることを嫌います。近年の住宅は土間コンクリートや防湿コンクリートなどで床下部分の土が覆われているため、その部分は暖かく十分な湿気もありシロアリにとっては良好な環境となってきたわけです。
シロアリの好きなもの
シロアリはおもに木材に含まれるセルロースを食べ体内で分解して栄養分としていますが、木材以外にもコンクリートや薄い鉄板でさえアタックしてかじります。硬い木や桧・ヒバなどは食べないとか言われますが、決してそんな事はありませんし、防虫加工された木材ですらアタックしてかじっていきます。ですからいま盛んに利用されるようになった板状断熱材なども簡単にかじられ蟻道となりえますので注意が必要です。
「ソーラーサーキットの家」ではターミメッシュフォームシステムを導入し「シロアリ対策」しています。
シロアリの知識
(『「床下」が危ない!』 神谷忠弘 引用)
〜木が湿るとシロアリがわく〜
シロアリは土壌性であり、いきなり木の中に生まれることは無い。問題はシロアリがその木片に到達できるかどうかである。到達できないか、付近にシロアリが少ないか、どちらかの場合は木がいくら湿ったり腐ったりしてもシロアリの被害にはならない。逆に木がいくら乾いていてもシロアリが到達すれば被害は起きるし、その時点にはすでに水分が持ち込まれる状態になっている。また同じように、木の含水率もシロアリにとってはほとんど意味の無いことであります。
〜木が腐るとシロアリをよぶ〜
木材を腐らせる菌類(木材腐朽菌類)もシロアリと同じもの(セルロース)を栄養としている。であるならば先に腐ってしまえばシロアリの食べるものがなくなってしまう。あるいは少なくなってしまうので、木が腐ることによってシロアリを招きよせるというのはおかしい。木が腐るからシロアリが来るのではなく、シロアリが木材に侵入して土と湿気を持込むから木が腐り始めるのである。
〜乾燥した床下はシロアリにとって生息しにくい〜
シロアリは空気にふれることを嫌い、巣は常に密閉された状態で家屋に侵入してきます。周囲の乾燥状態に応じて密閉度を変化させますので、床下が乾燥していても腐りに対しては有効であるがシロアリ対策にはなりえない。
〜樹種の好みはある〜
シロアリにとって樹種の好みは無いわけではない。
下等な生き物なので好き嫌いなどという味覚などはない。触れたものをとにかくかじるというプログラミングの上の行動であり、それしかなければ桧であれヒバであれ防虫加工材であれなんでもかじります。ですからシロアリに対して比較的強い木はあっても、被害を受けない木はありえない。樹種によって被害の差があるだけである。
羽アリ
シロアリは新しい巣を形成するためにニンフとよばれる一部のメンバーたちが羽アリとなって巣から飛び立っていきます。そして運良く天敵などの攻撃にもあわず次の巣となる場所を見つけることができたカップルのシロアリたちがコロニーを形成してゆきます。しかし実際に営巣できるカップルは数千分の1程度の確立でしかない。
シロアリが唯一人前に現れるのがこの「群飛」とよばれる
羽アリたちの命がけの冒険であるが、住まいからこの群飛を発見したときには、シロアリの被害はかなり進行していると思われる。また、黒アリの羽アリも同時期に群飛をするためにかならずしもシロアリの群飛とは限らない。
羽アリの見分け方
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その1 アリの羽は前後の大きさが違うがシロアリの羽は4枚ともほぼ同じ大きさです。
その2 アリの腰はくびれているがシロアリは寸胴である。
シロアリの羽は群飛のためだけに必要で、着地したらすぐに切り落とすことができるそうです。
シロアリを防ぐ方法ってあるの?
単純に
シロアリを防ぐ方法といっても、各メーカーやら業者さんやらがいろんな経験や研究を重ね、それなりの方法はあるみたいですが、シロアリを完全に防ぐというのはかなり難しいことなのでしょう。既築の建物はともかく、新築早々の建物でも日頃の点検が一番大事です。早期発見・早期駆除が大きな被害を防ぐ方法でしょう。また、ちょっと気をつければ簡単にできることもあるでしょう。家の廻りに木材を放置したり、特に風通しの悪い場所をつくらないようにすることも大切です。
シロアリのことなら
地元愛知県で「薬剤にたよらないシロアリ対策」など積極的に活動してみえる岡崎シロアリ技研の神谷忠弘氏をご紹介します。
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書籍のご案内
「床下」が危ない!
著者 神谷忠弘
発行 (株)エクスナレッジ
(当サイトの参考図書とさせて頂ました。)
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